No.217 卒業ソングで、五月病とサヨナラ
この春大学へ進学したり、就職した人も多いだろう。新しい生活が始まり、めまぐるしかった日常も、ゴールデンウィークがあけたあたりから落ち着いてきたのでは。そんなときに忍び寄るのが五月病。実際は病気ではなく、なんだかいろいろなことに無感動になったり、無気力になったり。が、重症の人はウツっぽくなってしまうことも。
そんな気持ちに区切りをつけてくれる音楽番組がある。WOWOWの『卒業のうた〜songs for tomorrow〜』だ。これは武部聡志さんがプロデュースし、3月20日に東京国際フォーラムで公開収録されたライブで、タイトルどおり、卒業にちなんだ名曲の数々を人気アーティストが歌い繋げていくという内容のものだ。
出演者も豪華でLOVEさん、川江美奈子さん、平原綾香さん、秦 基博さん、一青窈さん、森山直太朗さん、今井美樹さんというラインナップ。自分のオリジナル曲を歌った後、“卒業”のイメージに合った曲を次の登場アーティストとデュエットし、繋いでいく。合間に曲にまつわるエピソードが披露されたりして、“卒業”がキーワードではあるけれど、けしてしんみりした内容ではない。また聴かせるところは聴かせるが、終始和やかな雰囲気でステージは進行する。
デュエットは川江さんと平原さんの『夢暦』、平原さんと秦さんの『なごり雪』、秦さんと一青さんの『空中ブランコ』、一青さんと森山さんの『木綿のハンカチーフ』、そして森山さん、今井さんの『翼をください』。このライブでしか聴けない、贅沢な組み合わせのナンバーばかりだ。個々のオリジナル曲もヒットナンバーが揃い、会場のファンを魅了した。そして締めくくりには全員がステージに現れ、荒井由実さんの『卒業写真』を合唱して幕を閉じた。
過去の思い出を大切にしつつも、別れの後の新しい出会いに希望を抱かせ、明日や未来に向かって踏み出して行こうとする人たちに勇気を与えてくれるようなメッセージが包まれている曲の数々。このライブは世代を越えてさまざまな形で“卒業”を迎えた多くの人の心に響くはず。 (2008.05.23 発行)
WOWOW『卒業のうた〜songs for tomorrow〜』
※5月28日(水)午後0:00〜放送




