2008年05月19日

No.216 『フレンズ』のモニカが、冷徹なヤリ手に!

ゴシップ記事ひとつで、運命の歯車が狂い、人生が狂ってしまうこともあるのだなあと考えさせられるドラマがある。5月からAXNでオンエアを開始した『DIRT』だ。知的で美しいが、特ダネ記事を得るためには手段を選ばない冷徹な女性編集長、ルーシー・スピラーが主人公。演じるのは人気ドラマ『フレンズ』でチャーミングなモニカ役を演じたコートニー・コックス。モニカ役とはガラリと雰囲気を変えて登場する。この番組ではプロデューサーも務めるという熱の入れようだ。ちなみに、コートニーの夫で俳優の、デヴィッド・アークェットも同じくプロデューサーとして参加している。

人気雑誌のヤリ手編集長と編集部員のやりとりを描いた映画に、『プラダを着た悪魔』というのがあった。あれはファッション誌の編集部が舞台。こちらはもっと、下世話で人の好奇心をくすぐる雑誌が舞台だ。編集部内の様子はもちろん、特異なキャラのパパラッチ、マスコミに取り上げられることで名を売ろうとするタレント、そしてセレブたちの表と裏を映し出していく。

ルーシーは自らの雑誌を「ゴシップ誌ではない。本当のことを書く」というが、人気プロスポーツ選手に女を差し向け、浮気現場の写真をパパラッチに隠し撮りさせ、幸せな家庭を危機に陥れるという恐ろしさだ。他にも人気女優の恋人のプライドを刺激して甘い罠を仕掛けたり。“真実”をゲットするために、そこまでやるか?という感じ。また回を追うに従い、なぜルーシーがセレブのゴシップに執着するのか明らかにされていくので、それもまた気になる。

ゴシップの裏側を見てしまうと、いくら証拠写真があっても、現場写真=真実かどうかがわからなくなってくる。でも不思議なのは、これはドラマなのに、その情報入手の方法は、あたかも本当にアメリカのショービズ界で実際行われているかのごとくに感じてしまうところ。ゴシップも実際にあった話をアレンジしているのではないか?と思えてくる。番組制作にあたって、リサーチはしただろうから、案外リアルな話なのかも。そして、現実に人間はスキャンダル好き。セレブのホットなゴシップを掲載した雑誌は売れるのだ…。

アメリカのショービズ界の内幕をかいま見るような気分で楽しめるこの番組。展開だけでも興味津々だが、毎回登場するゲストも豪華だ。個性派映画俳優ヴィンセント・ギャロや、フレンズでは親友役だったジェニファー・アニストンも出演予定。どんなやりとりを見せてくれるか、期待したいところだ。 (2008.05.16 発行)

 ::: 関連サイト ::: 

 AXN『DIRT』公式サイト

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