No.198 オヤジ世代もグッとくる韓国大河ドラマ
韓国ドラマは今、甘〜い純愛モノにかわって宮廷モノがじりじりと人気を上げている。ドラマのオンエアから日本でのアニメ化、さらには舞台化と驚くべき展開を見せた『チャングムの誓い』。これに続けと話題を集めているのが『ホジュン 〜宮廷医官への道〜』だ。
現在BS朝日でオンエアされているが、本国では1999年に放送がスタートした作品。もともと40話で終わるはずが、あまりに熱狂的(最高視聴率は60%越えという驚異的な数字を叩き出した)に支持されたため、64話まで延長されたといういわくつき。日本ではDVDのボックスセットが7万組売れ、公式ガイドブックも発売されている。
『ホジュン 〜宮廷医官への道〜』は、朝鮮時代に実在した医師の波瀾万丈の人生を描いたダイナミックなドラマを、『チャングムの誓い』を演出したイ・ビョンフンが手がけた。主人公ホジュンは出生にコンプレックスを感じ、密貿易に手を染めるならず者となる。だが、やがて師となる人物に出会うことで、さまざまな困難や当時の身分制度を乗り越え、宮廷医師にまでのぼりつめるというサクセスストーリーなのだ。この点が女性ファンの多い韓国ドラマの中で、男性をもひきつける魅力がたっぷり盛り込まれている。
ホジュンの弱者に優しく、襲いかかる試練を乗り越えていく人生も感動的だが、彼を支えてくれる女性たちも、なんとも一途で素晴らしい。特殊な事情がありながらも息子の才能を信じ、守ろうとする母親。身分違いのお嬢様なのにまっすぐな愛情で身分を捨てて嫁ぎ、辛い貧乏暮らしにも耐え、夫をたてる妻ダヒ。そして医学の道をともに進む仲間で、芽生えた恋心を押さえ彼を何かと助けるイェジン。世の男性ならどのタイプの女性にもそばにいてほしいと思うはず。
その中で、ダヒ役を演じたホン・チュンミンさんが昨年来日した。記者会見で「ダヒのような献身的な女性は日本では減っていますが、どう思いますか?」と聞かれ「韓国も日本も礼節の国ですが、韓国でも献身的な女性は減ってきていると思います。私も演じながら身につまされる思いになったことがあります」と語った。日本人女性も韓国人女性もダヒとは逆で、強くてキツい人が増えている。ダヒと同じような人は、現代日本や韓国では今や貴重な存在かも。そんな世の中、ますます『ホジュン』のダヒは、男性(とりわけオヤジ世代)の憧れとなり、彼女の登場シーンにジーンときてしまう人も多いようだ。
韓国ドラマファンはもちろん、老若男女の別なく楽しめるドラマ。今まで韓国ドラマを敬遠していた男性も、見たらハマってしまいそう。 (2008.01.11 発行)
BS朝日『ホジュン』
『ホジュン』公式サイト




