No.183 「ガンジス河でバタフライ」!?
女子大生が就職試験で、「ガンジス川でバタフライの経験がある」とウソを口走ってしまい、実際にインドに行って泳ぐハメになる。そんな変わったエピソードが盛り込まれた秋のスペシャルドラマ『ガンジス河でバタフライ』(メーテレ制作。テレビ朝日系)が10月5日と6日に2夜連続でオンエアされる。ヒロインは長澤まさみさん。実はこのドラマは大人気の同名タイトルの旅行体験記が原作で、著者・たかのてるこさんのデビュー作。この原作が大ベストセラーとなった。
友人のよしもとばななさんが「てるこの旅を映像にしたら売れる!」と後押ししてくれた経緯もあり、たかのさん自ら小型カメラを持って再びインドへ。インドを巡るユニークな旅行の映像は、関西の深夜番組でも話題に。そして9月21日にはその第一弾『恋する旅人〜さすらいOLインド編』がDVDとなって発売に。
「旅はいきあたりばったり。旅先で出会い、親しくなった人次第で変わる」と話すたかのさんだけあって、その内容は独特。観光地などどうでもよくて、現地の人の食事に招かれたり、カーペット売りとの「買って」「買わない」の攻防(半日も付き合うハメになったそう)など、今まで見ることのできなかった土地の人々の素顔が見えてくる。たかのさんの物怖じしない、“なんでも楽しんでしまえ”という精神が反映された体験映像に惹き付けられる。
DVDは旅そのものを収めているが、内容の異なるドラマのほうはたかのさんの役を長澤さんが演じ、脚本はたかのさんの大学時代の同級生である宮藤官九郎さんが担当。「尊敬する彼に脚本を依頼したところ、原作を面白く思って引き受けてもらえ、とてもうれしかった」とのこと。
またガンジス河は聖なる河とされ、その河岸で火葬も行われる一方、そこで洗濯もすればゴミも流すといわれ汚染されたイメージも強い。けれども「インドの人がやらないことをやったわけではないですから。現地の人と同じものを食べてもおなかを壊さず、河の水を飲んでも大丈夫でした」とたかのさん。演じる長澤さんも、本当にガンジス河で泳いだ。また、ロケ中のインドは最高気温が52度を記録し、日本の猛暑も目ではない過酷な暑さ。「長澤さんに倒れられては困ると思い、“休んでください”と(休憩用の)車を用意したのですが、外で日傘をさして現場を見るのが好きだといってくれました。性格もよいですが、ああ見えて生命力も強い人です」。
原作に盛り込まれたエピソードはほとんどてんこ盛りになっているというドラマ。そのうちのひとつ、「色水を掛け合う祭」では、たかのさんよりも激しく祭に興じ、緑色まみれになる長澤さんの姿も見どころのひとつだとか。 (2007.09.28 発行)
『ガンジス川でバタフライ』公式サイト
“旅人OL”たかのてるこ HP




