No.181 まったく新しいタイプの“ヒーロー”登場
マッチョでもなく、ハンサムでもなく、変身もしない。格闘技にたけているわけでもない。そのヒーローはメガネのオタクだったり、シングルマザーだったり、アーティストだったりする。海外ドラマファンならすでに噂を聞きつけ、オンエアが待ちきれない作品、それが10月16日からオンエア(スーパー!ドラマTVで9月29日に先行プレミア放送)される『HEROES/ヒーローズ』だ。アメリカでは視聴率で『24』を超えたと評判の超人気番組なのだ。
インド、東京、アメリカ各地で暮らす一般市民の中に、自分の不思議な能力に気付いた者たちがいた。女子高生は、高いところから飛び降りても猛火の中にいても死なないことに不安を覚える。アーティストは、自分が描いた絵がなぜか次々と現実化していくのに驚く。サラリーマンは、時空を越える能力を持つ。警官は望んでも いないのに他人の声が聞こえてきてしまう。彼らの能力は、やがて訪れるある使命のために授けられたのだが…。このドラマ、その能力に戸惑いを覚える彼らのエピソードだけで、数話費やしてしまうのだから、先の展開はそう簡単には見えてこないので期待感は増す。
とにかく、今までにないタイプのヒーローもののドラマにアメリカは熱狂。話題だけでなく、その面白さはドラマの人気・実力を評価するエミー賞、ゴールデングローブ賞など各賞のノミネートや受賞が10を軽く超えることからも伺える。そしてうれしいことに、アメリカのドラマでありながら、そのヒーローの中に日本人がいるのだ。それは東京在住のコミックやSFおたくのサラリーマン、ヒロ・ナカムラ。演じているのも、マシ・オカさんという日本人だ。
先月このドラマのプロモーションで共演者ともども来日したマシ・オカさん。平凡な外見(失礼)とは裏腹に、意外な素顔を持つ人だった。彼は少年時代IQ180という天才児で、雑誌『TIME』の表紙を飾ったこともある。母親とともに6歳でアメリカに渡った彼はその後ジョージ・ルーカスのVFX工房でデジタル視覚効果アーティストとして働く。その一方で、俳優業も行ってきたという。『HEROES/ヒーローズ』で売れっ子になってしまった今は、VFX工房では週1日程度、コンサルタント業務を行っているのだとか。
そんな彼が自分のヒーローとするのは母親だそう。マシさんの才能を伸ばすためシングルマザーで苦労しながらも、アメリカに渡り家族を養ってくれたことに感謝しているという。また、マシさんにも特殊能力があると語った。それは「寒いギャグで、時間を止めることができます(笑)」。ユーモアのセンスもある人だ。こんなユニークな彼が、ヒーローとしてどんな活躍をするのか、ぜひドラマで確かめてほしい。 (2007.09.14 発行)
スーパー!ドラマTV『HEROES/ヒーローズ』公式サイト




