2007年07月31日

No.174 蒸し暑い夏には、やっぱりコレ!

蒸し暑い夏には、背筋ひんやり効果の怖い映画を見てみたいという人が多いはず。そして日本人ならやはり和製ホラー。この夏は『伝染歌』や『壁男』などの都市伝説型が話題を集めつつある。しかし、和製ホラーといえば、なんといっても今やハリウッドにもその名をとどろかせた『リング』の中田秀夫監督の出番ということになる。新作が待たれていた中田監督のこの夏のホラー作品は、ズバリ『怪談』。

これは中田監督が牡丹灯籠 、四谷怪談などと並んで知られる落語の演目「真景累ヶ淵(しんけいかさねがふち)」を原作に映像化した作品。時代背景に忠実に、歌舞伎役者の尾上菊之助さんと黒木瞳さん(彼女は本作はラブ&ホラーだからと“ラブホ”と名付けていた)を主演に完成させた。

過去に因縁のあるたばこ売りの男と、常磐津の女師匠が偶然出会い恋におちる。しかし、嫉妬深い彼女は「女房を娶ったら呪い殺す」といって自殺し、その後男に関わる女たちが次々不幸な目にあうというのが大筋。公開は8月4日から。前世の因縁と女の情念から生まれた恐怖を、今までの中田作品とは違ったアプローチで見せてくれる。

「真景累ヶ淵」が映像作品になったのは、これが初めてではない。過去に何度も映画化されている。それも原作に忠実なものから設定を変えたものまで複数の監督が手がけてきた。CS放送局の衛星劇場では8月に中田版「真景累ヶ淵」である『怪談』の公開を記念して数バージョンの『真景累ヶ淵』や、中田作品の特集など、日本のホラー映画の数々を集めてオンエアの予定。中田監督の『怪談』を見る前、見た後に見比べても面白い。

また、洋画・邦画問わずに、とにかく怖い映画が見たい!という人には同じくCS放送局のホラーTVをおすすめ。こちらは1年365日、毎日毎日ゴーストやゾンビ、超常現象からスプラッタとあらゆるホラー・ジャンルの新作&旧作を朝から晩までオンエアしているので、季節を問わず怖いもの知らずの人はどうぞ。見続ければ冷や汗タラタラで、冷房要らず!? (2007.07.27 発行)


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