No.131 毎回が最終回?驚きがいっぱいの新作アニメ
「第1回目から、最終回みたいなんです。どうも、毎回そうみたいです」「前週見逃しても、全然問題ないです」「毎回、違うヒロインというか、マドンナが登場するんです」「そこがまた面白いんです」「私が吹き替えている役はいきなり死んでしまいます・・・生き返りますけど」。新作アニメ『人造昆虫カブトボーグV×V』について「どんな内容なのですか?」と、1回目のアフレコを終えた声優のみなさんに聞いたところ返ってきた返事がコレ。聞いているほうも「?」なのだが、声優陣にとっても「?」続出という、前代未聞の新作アニメなのだ。
このアニメ、元々は販売個数150万個とも200万個ともいわれているコレクション玩具「カブトボーグ」が土台となっている。これはメカ昆虫で、カブトムシやクワガタの形をしている。カブトボーグ同士でムシレス(いってみれば昆虫相撲)をするのが小学生を中心に大流行中。テレビアニメはグッズとの連携でファンを増やしているというスタイルが多い。本作品はまず「カブトボーグ」そのものがあり、そこにストーリーを膨らませ、登場人物を配し肉付けしていくというもの。
ならば通常、1話から徐々に主人公の性格などがわかっていく展開になるはずだ。家族構成や生活ぶりが紹介され、友人やライバルが登場し、そこに物語ができていくはずなのだが・・・。ところが『人造昆虫カブトボーグV×V』は登場人物の説明もすっとばしていきなり、カブトボーグの試合からスタート。主人公のリュウセイ少年は、決勝戦で謎の組織の総帥で無敗の男ビッグバンと対戦。その結果は?そして、なぜそうなの?と思えるビッグバンの正体も第1話で明かされてしまうという。いきなりクライマックス?の感もあり、確かに最終回のような内容だ。別にこれ以降、回想スタイルになるわけでもないという。
さて、この番組の声優さんの中に、ちょっと異色の人物がいた。それは主人公の友人・ケンを担当する渡辺慶さん。気づいた人もいるかもしれないが、かつてアイドル並の人気を誇ったお笑いコンビ、グレートチキンパワーズのひとり。彼らはバラエティ番組だけでなく、CDリリースや俳優業でも活躍したが、解散。渡辺さんは渡辺啓の名で作家活動も行っていて、最近ではドラマ『夜王』の脚本なども手がけた。 声優としては『テニスの王子様』『遊戯王デュエルモンスターズGX』など今までも数々のアニメに出演、声優としても人気者に。その多彩な活動ぶりに驚かされる。
昆虫がモデルのキャラなのに、渡辺さんや勝治役の三橋加奈子さんら、なぜか昆虫が苦手な声優さんたちが勢揃い。そして「続けて見てほしいけど、時々見ても大丈夫。毎回想像できない展開です」と妙な薦め方をしてくれる不思議なアニメ。これは気になる! (2006.09.29 発行)
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BSジャパン
10月5日より毎週木曜18:30〜放送
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10月10日より毎週火曜18:30〜 / 10月15日より毎週日曜9:30〜放送




