番組情報 ドラマW『結婚詐欺師』
WOWOWは、独自のオリジナルドラマ製作プロジェクト「ドラマW」を11月に集中放送する。11月18日(日)午後10時から放送する『結婚詐欺師』は、直木賞作家・乃南アサの同名小説が原作で、結婚詐欺師と複数の被害者女性、詐欺師を追う刑事の心情を描いた恋愛サスペンスだ。本作で初めて刑事役を演じる内村光良さんに、見所や撮影エピソードについて話を伺った。
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| 被害者の1人、元恋人・美和子を守るため、結婚詐欺師の橋口に詰め寄る阿久津刑事。(写真提供:WOWOW) |
▼現代の結婚観を鋭く描いた大人の恋愛サスペンス
ドラマW『結婚詐欺師』の原作は、全作品の文庫本売り上げ数が700万部を超えるベストセラー作家・乃南アサの同名小説。1996年に発表されて以来、多くのファンから映像化が望まれていた。11年の時を経て、満を持しての映像化に挑むのは、『あずみ2』や『DEATH NOTE』シリーズなど、国内外で高く評価されている金子修介監督。ドラマWならではの組み合わせが実現した。
あらすじは以下の通り。
汚職や詐欺などを扱う知能犯担当刑事の阿久津(内村光良)は、ある女性から「婚約者が行方不明になった」という捜索願を受けた。彼女の話を聞いた阿久津は、結婚詐欺の疑いを感じ捜査をすることに。やがて捜査線上に、橋口(加藤雅也)という巧妙な話術とスタイリッシュな容貌を持つ男が浮上。彼は、アパレル関係の女性(星野真里)や小料理屋の女将(東ちづる)、資産家の未亡人(夏樹陽子)、ホステス(鈴木蘭々)らを次々と誘惑し、金を振り込ませては姿をくらませていた。阿久津は、被害女性たちの中に、かつて自分がプロポーズをした学生時代の恋人・美和子(鶴田真由)がいるのを知り、愕然とする。阿久津は美和子を救えるのか…。
▼自身の経験上最もシリアスな作品で待望の刑事役
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| 知能犯担当、捜査二課の刑事・阿久津を演じる内村光良さん。(photo by ONTV JAPAN) |
8月末に行われた制作発表会見の席上、「仕上がりが楽しみ」と話していた内村光良さん。実際にでき上がった作品を見た感想は、「今まで出演したシリアスな作品は、たとえばそれにプラスして、アクションがメインというもの。今回はわりに地味な刑事で、いわゆる淡々と描いていく作品だったので、見て恥ずかしかったですね。自分の芝居が“これで大丈夫なのか?”と思って、まともに見られなかった(笑)」と、率直な心情を吐露。コントで刑事役をやったことはあるものの、ドラマでは初めての経験。現場では金子監督を信頼して「“監督がOKならばOKだ”と、そう思ってやっていました」と語る。
内村さんの役は、離婚歴のある、知能犯担当の捜査二課に勤務する阿久津刑事。刑事ドラマが元々好きな内村さんに、役作りで参考にした“刑事像”を尋ねると、「勧善懲悪のはっきりした刑事ドラマが多いから、地味というか知能犯罪的なものを扱う、殺しもない捜査二課は、今まで見ていたものとは違います」と前置きしたうえで、「刑事コロンボのよれよれの感じなんかは、(今回の役柄に)影響はあると思います。それと、水谷豊さん主演の『幸福』という映画がずっと前(1981年)にあったんですけど、水谷さんが奥さんに逃げられて子供を育てる刑事役で、それを思い出したりもしました」。
ドラマW『結婚詐欺師』は、阿久津刑事と結婚詐欺師の橋口を対比するスタイルで進行する。制作発表時に金子監督が「詐欺師の場面は洋画風で、刑事は邦画風で」と演出方法を話していた。それを受けて、「捜査二課の室内全体がくすんだ地味な感じで、片や橋口のほうは賑やかで派手な場所での撮影。そういう対比はありました」と話す内村さん。1日中スタジオに籠もって、朝から夜まで取り調べのシーンを撮影したこともあったという。そんな男ばかりの捜査二課とは打って変わって、結婚詐欺師の場面は複数の女性が登場し、映像も華やか。「自分が出ていないシーンがすごく新鮮。橋口が星野真里ちゃん(演じる女性)を連れてくるさら地のシーンは、ちょうど暑い日の撮影だったらしく、空や雲がいい感じで映画っぽいと思いました。それと、仕上がった作品を見て、どんだけベットシーンが多いんだ!と(笑)。詐欺師の役は、加藤(雅也)さんじゃないと成立しないですよ」と、自身が出演するシーンとの見事な対比がとても面白かったと話す。
▼「登場人物のどの目線からでも、本当にじっくり見てほしい作品です」
阿久津の元恋人・美和子が、詐欺師と知らずに橋口に惹かれてしまう。その経緯を見守る阿久津の表情が気になる。「原作は奥さんと別れてなくて娘もいますが、ドラマは別れていて独身の設定。だから余計に美和子と再会し、“あわよくば”と阿久津は思ってたんじゃないかな(笑)。でも、私情を挟んだら捜査から外れてもらうと上司から言われ、言えないままに美和子を橋口に取られてしまいます」。そんな悲しい男を演じるにあたり、「嫉妬とか、言えないもどかしさとかを、なるべく出そうとしていました。とにかくいつも、モヤモヤとしたまま撮影が終わってて。尾行して“はい、今日は終わりです”みたいな。2人がホテルに突入しそうになっているのを、ハラハラして見守っているカットで終わったりね」。モヤモヤとした気分のままで帰宅していた日々が続いたのも内村さんにとっては初めての経験で、勉強になったという。
すれ違う芝居が多かった中でも、撮影の合間は加藤さんと談笑していたそう。「加藤さんと私は1歳違いで、世代が一緒。昔見てた映画もだいたい同じで話が面白かったです」。普段、関西弁で話す加藤さんは劇中ほぼ標準語だが、阿久津と橋口が取調室で対峙するシーンで、突然橋口は関西弁で捲くし立てる。「加藤さんが関西弁になったときのイキイキとした感じがいいなあと思いました。そのシーンで初めて阿久津は声を張っています」。エンディングを迎えるための大事な場面、刑事と詐欺師の心情、そしてカメラワークにも注目してほしい。
最後に、内村さんから視聴者へメッセージ。「(ドラマWはCMが入らないことから)トイレチャンスがありませんから、部屋を暗めにでもして、映画を見る感じでじっくり見ていただけたら。女性だったら“私はこんなのに騙されない”と思う人もいるだろうし、“いや、私だったらコロっといっちゃう”みたいな人もいるだろうし。男側だと、元の彼女との未練や、そんな彼女が騙されちゃうもどかしさも見てほしい。橋口寄りでも、阿久津寄りでも、美和子寄りでも見られる作品だと思うので、いろんな目線で見ていただけたらと思います」。
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| 雨の中、偶然を装い美和子と再会する阿久津刑事。この場面を内村さんは「傘の上から撮って、傘だけ別れていって、でも阿久津はいったん帰ろうとするけど振り返る。その様子を傘の動きだけで表したこのシーンは好きです」。(写真提供:WOWOW) |
ドラマW『結婚詐欺師』
出演/内村光良、加藤雅也、鶴田真由、東ちづる、星野真里、鈴木蘭々、夏樹陽子、秋本奈緒美、相島一之、遠藤憲一、笹野高史、佐野史郎 ほか
監督/金子修介(『あずみ2』、『DEATH NOTE』シリーズ)
脚本/福田卓郎(『トリック2』、『富豪刑事』、『こちら本池上署』)
原作/乃南アサ『結婚詐欺師』(新潮文庫刊)
▽WOWOWにて11月18日(日)22:00〜放送。再放送は、11月23日(金)深夜0:10〜。
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ドラマW『結婚詐欺師』公式サイト
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