番組情報『くるり with ウィーン・アンバサーデ・オーケストラ ふれあいコンサート ファイナル』
ロックバンドのくるりが、ウィーンに渡って制作した最新アルバム『ワルツを踊れ TanzWalzer』。この最新作を完全に再現した『くるり ふれあいコンサート ファイナル』が、2007年12月11日(火)と12日(水)にパシフィコ横浜国立大ホールにて開催された。アルバム制作を共にしたウィーン・アンバサーデ・オーケストラを招いた貴重なコンサートの模様を、TBSチャンネルは2月17日(日)21時から放送する。
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| ウィーン・アンバサーデ・オーケストラを招き、『くるり ふれあいコンサート ファイナル』を開催したくるり。(photo by Kenji Kubo) |
▼最新アルバム『ワルツを踊れ TanzWalzer』を完全再現
くるりの最新アルバム『ワルツを踊れ TanzWalzer』は、2007年初頭からウィーンでレコーディングが敢行された。くるりの音楽は、既成観念に縛られることなく、あらゆるジャンルの音楽を並列に捕らえ、それらをうまくロックに取り入れている。今回はくるりの2人が元々好きなクラシック音楽に影響を受け制作されたアルバムの集大成ともいえるコンサートが実現した。
会場もライブハウスを飛び出し、2007年7月から開催された初のホールツアー『くるり ふれあいコンサート』の流れを汲み、約5000名を収容する本格的なコンサートホールのパシフィコ横浜国立大ホールを舞台に選んだ。本公演『くるり ふれあいコンサート ファイナル』には、ウィーン交響楽団のメンバーも参加しているウィーン・アンバサーデ・オーケストラのメンバーが招聘され、従来のくるりのライブとは一線を画するものに。公演中のスタンディングや席移動を禁止された完全着席でのコンサートスタイル。くるりとオーケストラが奏でる音楽をじっくり味わってほしいと願う環境が用意された。
▼くるりとオーケストラの演奏が美しくも壮大なハーモニーを奏でる
オープニングは、ウィーン・アンバサーデ・オーケストラの演奏による『ハイリゲンシュタッド』。アルバム『ワルツを踊れ TanzWalzer』でも1曲目を飾る楽曲だ。ステージ上にくるりがいない状態での演奏に、客席は手探り状態。続いて、くるりとサポートメンバー(ギター・佐橋佳幸、ドラム・あらきゆうこ、バックグラウンドボーカル・渕上祥人、遠藤由美、岡崎昌幸)が登場。ステージ中央から下手(左)側にオーケストラ、上手側にバンドセットのステージ構成で始まった『ブレーメン』は、ストリングスの音の厚みで迫力満点。以降のステージパフォーマンスに大きな期待がかかる。
3曲目は、ギターの切ない音と岸田繁のヴォーカルのみで始まった『GUILTY』。今回のコンサートでは、『ワルツを踊れ TanzWalzer』収録曲はもちろん、この『GUILTY』のように、従来のくるりの楽曲をストリングスの利いたオーケストラバージョンとしてアレンジを変えて披露するものもあり、贅沢な印象。ステージの同じ空間に、オーケストラとバンドセットが並ぶ状態に若干違和感があっても、演奏曲はまったく違和感なく、心地よく耳に入ってくる。4曲目『恋人の時計』では、印象的なフレーズ“チクタクチクタク”に合わせるかのように、スクリーンに映し出されたブルーやグリーンのリング状のイラストがゆったりと回る。そして、どこか懐かしさも感じつつ次々にテンポ感が変わる『スラヴ』。アルバムの再現以上にリアルに響く音の重厚感に圧倒される。
一転してメロディアスな『春風』では、カラフルな照明やピンク色の花びらを模した映像の効果もあり場内は穏やかな空間に。ようやくのMCでヴォーカル&ギターの岸田繁は、「生まれて31年経ちましたが、3歳のときからこういうことがやりたかったんだと思います」と、このコンサートが実現した喜びを表現する。その嬉しさがヒシヒシと伝わる中、バイオリンソロが響き渡る『さよなら春の日』で第一部が終了した。
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| ストリングス16人の壮大な音色と、照明の光のコントラストが楽曲をより優雅に演出。(photo by Kenji Kubo) |
▼“ロックとクラシックの融合”に酔いしれる2時間半のステージ
15分の休憩後、ベース担当の佐藤征史がウッドベースを抱え、『グッドモーニング』で第二部がスタート。岸田がアコースティックギターを手にしっとりと歌い上げる。インストゥルメンタルの『惑星づくり』では、赤・青・黄のカラーバリエーションの神秘的な映像が会場全体を包み込む。シンプルな照明にドラマチックな曲展開の『ARMY』、岸田がスタンドマイクで切々と歌う『アマデウス』、岸田のアカペラにドラムが絡み、順にオーケストラが加わる『家出娘』と、懐かしのナンバーが原曲とは異なるアレンジで次々と披露され、1曲終わるごとに大きな拍手が起こる。
オーケストラを交えたスペシャルなコンサートは12月11日(火)と12日(水)の2日間限定。「2日間、スモークが巻き上がる中、すばらしい演奏をさせていただいています。最高のモーメントです!」と、岸田も興奮を隠せない。「今日は着席制ですので、決して立たないでください。立ったら撃たれます」と挨拶して『アナーキー・イン・ザ・ムジーク』が始まると、一際大きな拍手が湧き上がった。疾走感溢れるナンバーが、16人のストリングスの音のハーモニーと合致し、気持ちを駆り立てる。まさに“ロックとクラシックの融合”を直感的に表した曲だ。観客の立ちたい欲求を抑えている様子が伝わってくる。ポップチューン『飴色の部屋』や縦ノリで音のメリハリが身体に伝わる『WORLD'S END SUPERNOVA』では、着席ながらも場内が揺れる。本編ラストの曲は、アルバム先行シングル『ジュビリー』。会場全体に差し込んだ紫色の照明と、オーケストラによる優雅な音色と空気感で、壮大な曲へと変貌を遂げた。
アンコールで再登場したくるりの2人は、指揮者台で一礼。「夢のような時間でございました」とかしこまりつつ、挨拶をする。今回のコンサートは、くるりやサポートメンバーがラフな服装ではあるものの、バックステージのスタッフは全員正装。いつものライブステージとは明らかに違う演出が随所に見られた。バンドスタイルで『ハローグッバイ』。さらにオーケストラも交えた『言葉はさんかく こころは四角』ではメロディアスな曲と温かい歌詞、歌声で、外の寒さを忘れさせるほどの熱気が場内に立ち込めた。「これを糧に、さらに気の狂ったことをやっていこうと思います」との言葉で締めた岸田。
その充実感と満足感はこの日の観客も一緒。オールスタンディングで最大級の拍手を贈る観客。緊張から解き放たれて、より一層伸び伸びと笑顔で演奏するウィーン・アンバサーデ・オーケストラ、そしてバンドメンバー、くるりの2人。会場の一体感も相まって、“ロックとオーケストラの融合”の枠だけに収まらない最高のステージを見せてくれた。
リハーサル風景やドキュメント映像も交えた『くるり with ウィーン・アンバサーデ・オーケストラ ふれあいコンサート ファイナル』はTBSチャンネルにて、2008年2月17日(日)21:00〜放送。
TBSチャンネル 番組表の確認・録画予約は、放送局別 週間番組表から。
▼関連情報
くるり初のライブベスト盤リリース!!
2008.02.20 Release
QURULI 『Philharmonic or die』
VICL-62751〜2
価格:初回盤/通常盤とも3,045円(税込)
初回盤:スペシャルブックケース仕様、豪華写真集付き、オリジナルピック封入
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【Disc1@パシフィコ横浜】
1. ハイリゲンシュタッド
2. ブレーメン
3. GUILTY
4. 恋人の時計
5. コンチネンタル
6. 春風
7. さよなら春の日
8. 惑星づくり
9. ARMY
10. アナーキー・イン・ザ・ムジーク
11. WORLD'S END SUPERNOVA
12. ジュビリー
【Disc2@磔磔】
1. 夜行列車と烏瓜
2. 青い空
3. すけべな女の子
4. 帰り道
5. ハイウェイ
6. アナーキー・イン・ザ・ムジーク
7. ばらの花
8. 宿はなし
9. 東京
10. モノノケ姫
TBSチャンネル『くるり with ウィーン・アンバサーデ・オーケストラ ふれあいコンサート ファイナル』
TBSチャンネル





