番組情報『明治政府の遺産 海底に眠るニール号の謎』
今から133年前、明治政府がウィーン万博へ出品した芸術品を積んだまま、帰途で嵐に遭い、伊豆半島吉田浜沖へ沈没したフランス郵船「ニール号」。フジテレビ系列局のテレビ静岡は、学術調査団による発掘調査に密着。8月3日から5日にかけて大規模に行われる調査の一部始終を、海底からの中継録画を交え、『明治政府の遺産 海底に眠るニール号の謎』として、8月5日(日)午後4時05分から放送する。
▼沈没した船とともに海底37mの底に眠る国宝級のお宝
1873年、明治新政府は新たな文明国家として動き出した日本を世界に示す絶好の機会として、わが国の超一級の美術工芸品をウィーン万博に出展。その中には、源頼朝が使用していた“太刀”や、頼朝が後白河法皇からプレゼントされ、妻の北条政子が愛用していた“手箱”などが含まれ、西洋に大きな衝撃を与えた。
これらの工芸品、美術品を載せたフランス郵船「ニール号」は、1874年3月20日、横浜港帰港の前夜、嵐に見舞われ、静岡県伊豆半島沖に沈没。乗員乗客90余名のうち、生存者はたったの4人。全長98m、高さ41mもの船体はマストの先だけを水面に出して、水深37mの海底へ沈んだ。後に、値がつけられないほど価値のある積荷の補償をめぐり、日仏では国際賠償問題にまで発展した。
ニール号沈没から約130年後の2004年5月、水中考古学の第一人者・荒木伸介氏を団長にニール号学術調査団が結成され、地上と海底の両方向から調査を開始。日本とフランスに残る当時の資料や、高性能音波探索機など最先端の機器を導入して、ついに海底に埋もれた船体の一部を発見した。その後、ニール号と断定する証拠も発見され、翌2005年に正式な遺跡「(伝)ニール号沈没地点」として静岡県に登録された。また、2007年7月には、積荷発掘に向けた重要な証拠固めの1つと位置付けられるアンカー(錨)を2つ発見、ニール号のものとほぼ断定された。
荒木団長によると、アンカーは船体の位置の把握に重要な役割を果たすため、今回の発見は今後の発掘調査に大きな意味をもたらすのだという。海底での発掘調査には莫大な費用が掛かることからも、いかに効率的に調査を進めるかが問題で、アンカーの発見により「(調査対象とすべき)想定の範囲を絞ることができる」と話す。
▼国宝奪還に向けた水中大作戦を海底中継!
テレビ静岡は、調査記録と広報の面からニール号学術調査団をサポートし、2005年に全国ネットの深夜放送枠「FNSソフト工場」でドキュメンタリー番組『消えた国宝!ニール号の謎』を制作・放送。その続編として、今回『明治政府の遺産 海底に眠るニール号の謎』を8月5日(日)に放送する。
発掘調査は今なお継続して行われているが、この番組では、8月3日から5日にかけて大規模に行われる発掘調査の一部始終に焦点を当てる。南伊豆町・吉田浜に指揮・放送本部を置き、海上発掘現場には前線基地として調査船2隻に支援クルーザー1隻を配置。上空からは空撮ヘリが全容を伝える。また、放送本部には専門家が待機して、発掘物があった際に、その場で鑑定できるように準備するほか、ダイバー数十名が潜水作業を行う様子を複数の水中カメラが克明に映し出し、水中リポーターが随時状況を報告する。さらに番組では、当時の貴重な資料であり唯一の手掛かりでもある設計図と1枚の写真から、船体をCGで甦らせ、沈没時の状況を振り返る。なお、番組の進行ナビゲーターは、小倉智昭と眞鍋かをりが務める。
天候に大いに左右される発掘調査、そして空前の海底中継。果たして国宝級の芸術品を見つけることができるだろうか!?
テレビ静岡制作『明治政府の遺産 海底に眠るニール号の謎』は、フジテレビ系列全国27局ネットで、8月5日(日)16:05〜17:20放送。テレビ静岡のみ、16:00〜17:20放送。
フジテレビ 番組表の確認・録画予約は、放送局別 週間番組表から。
テレビ静岡 番組表の確認・録画予約は、放送局別 週間番組表から。
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