番組情報『つばさ』
CS放送局のファミリー劇場は、1994年にNHKでオンエアされたテレビドラマ『つばさ』を、3月14日(水)から放送する。自作飛行機に夢を賭ける主人公・神谷翼は、本作が連続ドラマ初主演作となる哀川翔さんが好演。親子と兄弟の心理を軸に、彼を取り巻く人間模様が丁寧に描かれる。自身の生い立ちを重ねて演じたという哀川さんに、当時を振り返りつつ、撮影エピソードや見所を伺った。
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| © 写真提供 NHK 兄・翼(哀川翔)と弟・隼人(志村東吾)は5年ぶりに再会したものの、亡き父が手放した飛行機の部品工場を再建するという約束が暗雲に乗り上げる。 |
▼当時の名古屋空港でロケを敢行!自作飛行機に夢を賭ける男たちのドラマ
2004年公開の映画『ゼブラーマン』で主演作100本を数え、その後もテレビ・映画と精力的に取り組む哀川翔さん。東映Vシネマの主演作が大ヒットし、レンタルビデオ店には“哀川翔コーナー”ができるほどなのは、いまや誰もが知るところ。チンピラや極道など強面のイメージが強いものの、近年は個性的なキャラクターにも挑戦、その守備範囲は広い。そんな哀川さんの連続ドラマ初主演作が、NHKで1994年2月に放送された『つばさ』だ。NHKの“ドラマ新銀河”枠で放送された本作は、当時の名古屋空港を最大限に活用して収録され、本格的な“空港ドラマ”として評された。哀川さんは、名古屋空港で飛行機の誘導員として働く、主人公の神谷翼を演じた。
翼は弟の隼人とともに、亡き父が手放した飛行機の部品工場を再建する夢を持っていた。だが、隼人は一流のエンジニアを目指して空港で仕事を続けたいと主張。その言葉に困惑し、自分の夢を模索していた翼の前に、自称“ゼロ戦エンジニア”の天道誉が、一緒に飛行機を作ろうと話を持ちかける。夢を賭け、次第に翼は飛行機作りに情熱を傾けていく…。
▼『つばさ』には「今忘れ去られている人間関係が存在する」
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| 13年前を振り返りながら、「当時は、周りの先輩方がものすごくやさしく接してくれて、いい環境の中で仕事ができた」と話す哀川翔さん。このとき培った経験が今につながっている。 (スタイリスト:多賀英助/メイク:小林真之/衣装協力:Max Fritz/photo by ONTV JAPAN) |
13年前の作品を振り返り、哀川さんは「飛行機のことについてものすごく細かい説明があったのをよく覚えているんです。それも、(出演のために)2年がかりでアプローチされました。興味が沸かずにいたら、今でも仲良くさせていただいているディレクターさんから毎日のように電話をいただき、仕事を受けることにしました」と、スタッフの熱意で参加、想い入れも強いと話す。哀川さんのキャスティングには、当初NHK内で反対の声も多かったらしい。「たとえば、10人のスタッフがいるとします。この作品に自分を起用することに関して、10人のうちの3人しかOKを出さなかった。その3人が死に物狂いで周りを説得し、自分のことも説得してくれたんです」と感慨深げ。
熱意あるスタッフは、哀川さんの生い立ちも調べた上でのキャスティングだったそうだ。哀川さんは、幼い頃に航空自衛隊で飛行機に乗っていた父を亡くしている。「主人公の、手作りの飛行機を空に飛ばすんだという想いは、たまたまうちの親父も飛行機乗りだったので被るところがあり、その想いをちょっと全面的に出していこうという気持ちがありました。親父が亡くなって自分で工場を継ぐ翼に、なんとなく自分の生い立ちを重ねてました」。母と息子との関係性も、感じるものがあったようだ。「経験値にあるのとないのとでは全然違いますから。幼い頃父親が亡くなっている点だけでも、記憶に薄いところでしかないけど、その経験値は確実に芝居に出てきますよ」。
撮影は、当時の名古屋空港の協力を得て大掛かりに行われた。「このときは、行ったり来たりではありますが、約3ヶ月名古屋に行っていたような気がします。そうすると面白いもので、東京にいるときとはまったく違う生活感が生まれて来るので、作品モードに入りやすい点ではすごくよかったかな。空港内の食堂や家はスタジオ、飛行機を作っている倉庫、工場はロケセットだったんですよ」と、膨大な出演作があるにもかかわらず、『つばさ』撮影時のことをよく覚えている様子。
『つばさ』が放送された1994年、哀川さんはVシネマや数々の公開映画作品にも出演している。役作りについて尋ねると、「基本的に台本に則っていくとそのキャラはできていく。ただ、同時期で被って撮影はできないので、1個ずつ区切って仕事をしています。だから、特別な役作りはしたことがないのですが、撮影に入る前に、血液型を決めたり吸ってるタバコの銘柄を決めたりのキャラクター設定はするんですよ。でもだいたいショートホープを吸っちゃってますけどね(笑)。なんか頑固な男の役が多くてね。オレの周りの頑固なヤツがショートホープを吸ってるから、その印象があって。ちょっと読み切れない男だなと思ったらキャビンを吸ったり(笑)。そういう決め方はありましたけど、この役をやるからあえてこうだ、ってことはないですね」。哀川さん曰く、翼もショートホープを吸っていたのでは、と。「結構頑固な男でしたから。想いだけは大きいものがあるんだけど、でも想いと行動がなかなか伴わない年齢。自分の想いをひたすら貫き通していこうとするところに、ものすごい頑固さが出ていました」。
夢を受け継ぐ翼と隼人の兄弟の姿や、2人を見守る母の行動、天道とその息子との関係など、さまざまな人間模様が丁寧に描かれた作品。「現実的な弟がいて、ただ夢に向かって走っている兄がいて。その兄弟像と、それを見守る母親、そして1つの夢に走った爺さん。今忘れ去られている人間関係がそこにはきっちりあるなという感じがしますね」と話す哀川さん。視聴者にどのように見てほしいかと聞くと、「若い頃の、自分で歩いてきた道を、否定するようなところは1個もないんですよ。すばらしい作品をやらせてもらってきたなという想いがあって、でも反面ちょっと恥ずかしいところもあるんだけど。髪型とかの見た目の古さはあったとしても、作品的には古い・新しいを感じさせない題材だと思いますので、見て感動してくれる人がいると単純に嬉しいですね」と率直に話してくれた。
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| © 写真提供 NHK 翼は、名古屋空港で飛行機の誘導員として働いている(左は同僚・日高千恵役の大塚寧々)。 |
テレビドラマ『つばさ』は、ファミリー劇場にて3月14日より2話連続で毎週水曜20:00〜21:00放送(全16回)。再放送は毎週木曜13:00〜14:00。
ファミリー劇場 番組表の確認・録画予約は、放送局別 週間番組表から。
▼関連番組
『ファミ劇Push!』(ミニ紹介番組)
【30分番組】
2月21日(水)20:30〜、22日(木)13:30〜、24日(土)8:30〜、28日(水)20:30〜。
【5分番組】
2月26日(月)11:55〜12:00、他
ファミリー劇場
哀川翔 公式サイト





