2007年10月02日

記者会見「第6回 アニマックス大賞」

CS放送局のアニメ専門チャンネル「アニマックス」は、去る9月7日(金)に東京・帝国ホテルにて、今年で6回目を迎える「アニマックス大賞」の表彰式と記者会見を開催した。この日は、応募総数3056通の中より、国内6作品、海外6作品に絞り込まれた作品から最終選考が行われ、選考終了後速やかに大賞含む各賞発表の運びとなった。

「第6回 アニマックス大賞」
左から、金子ありさ氏、荒木飛呂彦氏、アニマックス大賞受賞のタカマガハヤトさん、夢枕獏氏、勝股秀夫氏(photo by ONTV JAPAN)

▼第6回「アニマックス大賞」はアジア圏からの応募も多数

“明日のアニメ界で活躍する人材の発掘”を目的とし、アニメのシナリオを公募する「アニマックス大賞」。第6回を迎える今回は、ソニー・ピクチャーズ・テレビジョン・インターナショナルの協力のもと、初めての試みとして日本だけでなく、韓国・香港・フィリピン・台湾・タイ・マレーシア・シンガポール・インドネシア・インドの10カ国に募集地域を拡大。日本は1062通、日本以外の地域からは1994通もの応募があった。今回はシナリオの形にこだわらず、コミックや小説の形態でも作品を受け付けた。

審査は、『おおきく振りかぶって』や『ロビーとケロビー』などのアニメ作品の制作で知られる株式会社A-1 Picturesの代表取締役社長・勝股英夫氏と同プロデューサー・落越友則氏のほか、小説家・夢枕獏氏、漫画家・荒木飛呂彦氏、脚本家・金子ありさ氏、角川書店プロデューサー・渡邊隆史氏、そして株式会社アニマックスブロードキャスト・ジャパン代表取締役社長の滝山雅夫氏によって行われた。また、大賞候補作のあらすじを公開し、一般からのウェブ投票も受け付け、この結果も最終審査の参考資料とした。

▼アニマックス大賞受賞作は兄妹愛を描いた『タカネの自転車』

アニマックス大賞に選ばれたシナリオは、A-1 Picturesでアニメ化され、世界のANIMAXチャンネルで放送される(2008年放送予定)。アニメのシナリオライターを望む人にはこの上ないチャンスだ。3000通を超える応募の中から見事大賞に選ばれたのは、タカマガハヤトさんの作品『タカネの自転車』。

今回の審査を振り返り、審査委員長の勝股英夫氏は「初めて海外の応募も加わり、3000通もの応募があって感動しました。日頃見られない、いろいろな新しい息吹を感じ取ることができて、インスパイアされました」と話す。金子ありさ氏は「海外からの応募作には予想外の面白さがあって、これからが楽しみです」。その一方、夢枕獏氏からは「海外の作品でも、日本寄りのテーマやストーリーを扱った作品がありました。インドの応募者など、日本が舞台。インドにはすばらしい素材があるのに。自国の特徴を生かしたほうが面白かったんじゃないかな?」という感想も。

大賞受賞作を強く推した荒木飛呂彦氏は「(受賞作は)数ある作品の中で、人間の普遍的な内面を描き、一般の人にもわかりやすい」と語り、この作品と同じく妹を持つ身からか「(妹を)好きだけど憎んでいる、兄の暗黒面というか嫉妬心なようなものも、アニメ化するときはきちんと描いてほしい」とリクエストを出していた。

当の受賞者であるタカマガハヤトさんは「最終審査に残っただけで“いい夢を見たな”と思いました」と受賞に驚いた様子。そして「今どきのアニメは大人向けで難解なテーマが主流。そこであえて自分が育った頃に見たアニメ、子供が見て何か感じてくれたらいいなということを考えて、子供目線のシナリオを書いてみました。作品に兄弟が出てきますが、我が家はあまり兄弟仲がよくなく、いろいろ抱えているものがあると思い、そういうものも取り上げられたらと思いました。(作品を)認めていただいて嬉しく思っております。ありがとうございます」と締めくくった。

このほか大賞以外の受賞作として、コミック形式で応募した渡邊耕平紹極酔毅(わたなべこうへいしょうきょくすいき)さんに特別賞、フィリピンのCermelo'S J Juinio(カメロ エス ジェイ ニュイニオ)さんにパン・アジア賞が贈られた。

 ::: 関連サイト ::: 

「第6回 アニマックス大賞」公式サイト

アニマックス

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